15嬰抱きて


注:2002年7月長男の家新築・移転などで初孫を何度か預かりました。そのときは汗ばむ子を抱いて寝かせるのにサマータイムを唄いました。ミュージカル「ボギーとペス」の子守唄で、最後の歌詞が気に入っていました。(原曲:坊やはよい子だ)

 ポン菓子を買い得て出れば春の雪(男声女声) 常朝  (演奏時間2:20)

注:2018年2月前年の12月中学校のクリーンデイ(環境掃除の日)で懐かしいポン菓子をいただき、なくなったので買おうとしたが近くの店では売っていません。やっと少し離れたスーパーで買えて、喜んで店を出たら春の雪が降っていました。少しの間ですが昔に戻った気分でした。(原曲:雪やコンコン)

 娘の立てし泡をほめもし初点前(男声女声) 常朝  (演奏時間1:26)

注:2019年1月正月に帰省した子の発案で長く使わなかった部屋の炉を使ってお茶会をしました。中学の孫娘が母親に教わりながらお茶を立て、茶筅を使い泡がきれいにできたので、皆がほめながら初茶をいただきました。(原曲:羽根突き唄ひとめふため)

 下通るときのうれしさえごの花(男声女声)   常朝  (演奏時間1:30)

注:2016年5月奈良・王龍寺から鳥見町のあひる池を訪ねました。王龍寺のもと寺領の道脇にはエゴノキが咲いており、道の上に伸びた枝からもえごの花が小さな釣鐘状の花をぶらさげていました。地味ながら白い美しい花の下を通るときは、なんとなく華やいで嬉しい気分でした。(原曲:子守唄ねんねころいち)

 野営火は娘らのしぐさにはなやいで(男声女声)常朝 (演奏時間1:33)

注:1979年7月長男が入ったボーイスカウのキャンプにデンダッド(チームの父親役)として参加、キャンプファイアにリーダーの女子高生らも参加して歌やダンスを指導しました。キャンプファイアもおかげで華やいだ雰囲気となりました。(原曲:花いちもんめ)

14花御堂

 み仏のおなかぽっこり花御堂(女声男声)  常朝  (演奏時間1:50)

注:2012年4月8日奈良飛鳥寺の花祭りに参列しました。広くもない本堂に花御堂が作られ、誕生仏がかわいいお腹をぽっこりふくらませて立っておられました。花御堂周辺だけが別世界のように華やいでいました。(原曲手毬唄:一番始めは。)

 猪垣の中に山門宇陀の寺(男声女声)     常朝  (演奏時間1:48)

注:2018年9月奈良・宇陀市の仏隆寺を訪ねました。宇陀市といっても山の中の寺なので、猪や鹿が出るらしく山門への坂の途中に猪垣があり、手で扉を開け閉めしないと入れません。有名な彼岸花はまだ蕾でしたが沢山白い茎を伸ばしていました。昔いたと思いますが猫はいませんでした。(原曲:山寺の和尚さん)

 筒鳥や人麻呂の妹眠る山(女声男声)     常朝   (演奏時間2:00)

注:2004年5月奈良・天理市の竜王山に自転車で登りました。途中の山道はふすま(衾)路といい奈良時代は墓地で柿本人麻呂の妻も眠っています。人麻呂はどんな思いでこの道を登ったでしょうか。山道に入ると筒鳥がぽーーん、ぽーーんと鳴きました。(原曲:通りゃんせ)


注:2006年3月木津川市のクローバー牧場を訪ねました。
牛小屋の奥の方には子牛が数頭いて、どの子牛も我々を恐れずに見ていました。
子牛たちの目はまるで、小屋から連れ出してと言っているようでした。(原曲:かごめかごめ)

 神山に月登れりと声あがる(男声女声)     常朝  (演奏時間1:45)

注:2007年9月奈良・三輪大社の観月会に参加しました。祈祷殿の庭から三輪山を仰ぎましたが、なかなか月が出ません。すると、誰かが「月が出た」と声を上げました。神の山から登る月は、まことにきれいでした。(原曲:うさぎうさぎ)