藤棚を小舟に乗りて剪定す(男声女声) 常朝 (演奏時間 1:53)
注:1994年9月東京・港区の愛宕山は当時勤務の会社に近かったので昼休みなどによく登りました。夏も終わりましたがまだ暑く、愛宕神社の木々は茂っています。小さな池の上に掛かる藤棚の藤は庭師が小舟に乗って剪定していました。
愛宕の山木々は茂れど秋暑し
見上ぐれば石段高く蝉の声
境内に小さき池あり藤棚も
藤棚を小舟に乗りて剪定す
松虫や木の間に大極殿見えて(男声女声) 常朝 (演奏時間 2:07)
注:2015年9月平城宮跡に二十三夜の月待ちに行きました。二十三夜は満月のあとの月が夜遅く出るのを見るのですが、お天気に恵まれ下弦の半月を見ることができました。大極殿を北西に見る草原の道を歩くと、コオロギの声のなかに「チンチロリン」という、特徴のある松虫の声が聞こえました。これほどはっきり松虫を聞いたのは生まれて初めてでした。(歌詞:4行詩)
平城京跡に二十三夜の月出でて
木の間に見ゆる大極殿
草原に松虫の声くっきりと
松虫や木の間に大極殿見えて
八つまで叩きて止みし鉦叩(男声女声) 常朝 (演奏時間 2:40)
注:2004年9月夜家の庭に鉦叩が鳴きました。注意しないと聞き逃すほどの小さい音でチン、チンと8つまで叩いて止みました。次に叩くまで相当時間がありました。2010年頃から鳴かなくなりました。4行詩にして作曲しました。(原曲:Orpheus作曲)
家の庭九月の夜は更けゆきて
空には雲か月見えず
端居しておれば鳴き出す鉦叩
八つまで叩きて止みし鉦叩
山小屋の蛇口閉じずよ風露草(女声男声) 常朝 (演奏時間 1:51)
注:2006年7月長男一家と5人で西穂高山荘まで登りました。夜の山小屋から見た星空は美しかったです。降りる途中の山小屋近くにピンクの風露草が咲いて、そばの蛇口は水が出っぱなしでした。試みに下記の4行詩にして作曲しました。(原曲:Orpheus作曲)
どこまでも空は青くて西穂高
山荘の星座の光忘れ得ず
下山する道に桃色風露草
山小屋の蛇口閉じずよ風露草
何事も起こらず小さき蜘蛛の巣に(女声男声) 常朝 (演奏時間 2:22)
注:1989年10月奈良・長弓寺の境内から奥の裏参道の細道を歩いたとき、そばの木に
小さな蜘蛛の巣が掛かっていました。
蝶や虫が飛んでいたのでしばらく見ていましたが何事も起こりませんでした。