17つくつくし


注:2019年9月大和郡山市大和田町の行者滝を訪ねました。途中の谷道は法師蝉が「つくつくほうし、つくつくほうし」と繰り返し鳴いています。夏が過ぎて、過ぎてゆく季節、色々な行事や生き物たちを法師蝉も惜しんで鳴いているのかもしれないと思いました。(原曲:おんごく(歌:youtube):昔大阪の盆の女童の行列の唄)


 腰越は鎌倉近し山桜(男声女声)          常朝  (演奏時間1:43)

注:1999年4月江ノ島の腰越へ会社の釣りクラブで海釣りに行きました。帰りに車で134号線を走ると道路の左の土手に山桜が咲いています。腰越から鎌倉はわずか数キロなのに、昔義経は兄頼朝にここで足止めされて鎌倉に入れず、兄に釈明もできず京へ戻ったとのことです。 

 梅林を巡る缶酒尽くるまで(男声女声)      常朝  (演奏時間1:40)

注:2007年2月奈良の追分梅林で地元の人達が運営する屋台で温かい缶酒を買いました。少しずつ飲みながら酒がなくなるまでゆっくり梅林を歩きました。気分は最高でした。

 鳰の子のひとり遊びをしてゐたる(男声女声)   常朝   (演奏時間1:38)

注:20011年10月奈良大和民俗公園を訪ねました。菖蒲園のそばの池に鳰の子が1羽だけいて、水に潜ったり泳いだりしていました。邪魔するものがいないので、好き勝手に遊んでいました。(原曲:お手玉唄一人でさびし)

 葭切や色落ちつきし朱雀門(男声女声)        常朝 (演奏時間2:25)
 
注:2007年7月平城京跡・朱雀門を訪ねました。1998年復元が完成した頃は、朱の色も明るくいかにも復元したという感じでしたが、9年も経つと色も落ち着いてそれなりに風格が出てきました。それを喜ぶように近くの草原で葭切が元気よく鳴いていました。