2森青葉

 馬に乗り青葉の森に入りゆけり(男声女声)  常朝        (演奏時間1:49)

注:1994年6月会議出張でドイツ本社のあるシュツットガルトの北西90キロのHerxheim HaynaのホテルKroneに滞在したとき、村の道を30才くらいの女性が馬に乗ってすぐ近くの森に入って行きました。彼女もドイツの森の空気を感じたでしょう。

 春愁の瞳の少女とすれ違ふ(男声女声)    常朝        (演奏時間1:30)

注:1996年4月転勤先の東京から自宅のある奈良へ週末に帰った時、近くの飛鳥カントリークラブへの道を歩いていたら、深刻でつらそうな瞳の高校生くらいの美しい少女とすれ違いました。4月なので新しい学校にいやなことがあったのか、何があったのでしょうか、他人事ながら少し気になりました。

    ふるさとの道に似し道芒道(男声女声)    常朝        (演奏時間1:50)

注:2000年11月奈良の大和民俗博物館を訪ねたら、杉皮葺きの民家もあり、道には芒が風に揺れていました。昭和25年(1950年)頃祖父と歩いた生家近くの山道を思い出しました。今はその道も舗装されてしまいましたが、昔家の山に風呂用の薪を取りに行きました。

 皇后の御成りあるかに梅白し(男声女声)   常朝       (演奏時間1:40)

注:2003年3月近鉄富雄駅近くの線路脇の梅が実に清らかで白く、美智子皇后(現上皇后)が御成りになるような美しさでした。

 秋の蝶誰の魂かと思ふ(女声男声)      常朝       (演奏時間1:45)

注:2004年11月近くの飛鳥カントリークラブの南の矢田丘遊歩道を歩いていたら、美しいツマグロヒョウモン蝶が近づいて来ました。その2年前に母が亡くなり、同じ年に高校からの親友と大学からの親友が亡くなったので、誰の魂かと思いました。

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